テレビと政治家(屋)

 私の好きなテレビ番組のひとつに「ビートたけしのTVタックル」がある。元々、お笑いが好きなのと北野武さんと同い年である点も私の中では重なっている。(余談だが「釣りバカ日誌」の西田敏行さんも同じ年のはず)。映画監督・武になってからの作品はほとんど観た。「ソナチネ」で「薄気味が悪いな」と感じたのが印象に残っている。
 さて、政治家さんのテレビ出演、特にバラエティー番組へのそれについてだが私は基本的に反対である。政治がなんだか軽くなってしまう感じがするのである。精神科医香山リカさんが7月8日付けの朝日新聞で次のように云っている。即ち、「視聴者に政治や政治家に親しみを持ってもらうという『入り口』の役割は果たすと思う。ただ、番組内で政治的理念や政策などについて正面から語らないだけに、政治家のルックスや表情といった視覚的イメージだけで『感じがいい』『感じが悪い』と視聴者が判断し、それが結局、政治家の評価として定着してしまう可能性がある」と。私はこの意見に賛成します。
 私の政治とのかかわりは選挙の時の一票だけである。政見放送などを参考にしないでもないが「だれもが似たようなことを言っているな」と思うだけである。いつかまた「…TVタックル」を見るが、その際いつものように「民主政治は所詮衆愚政治なのではないか」との持論を心の中で繰り返すだけだと思う。元政治家の浜田幸一氏はまた今度威勢よく何を吼えるのかな。興味津々。