カール・マルクス

 最近は、ちょっとの間でも携帯端末でいろいろな物が読めるので楽しい限りである。
 昨日、偶然にもカール・マルクスの「資本論」の抜き書きに出くわした。僕は学生の頃、所謂ノンポリと呼ばれる種族に属していたので、左だの右だのという思想問題にはからっきし縁がなかった。だけど、これを機会に折角だからマルクスを再考しようかな。今、その箇所を引用してみますね。即ち、「学問には坦々たる大道はありません。そしてただ、学問の急峻な山路をよじ登るのに疲労困パイをいとわない者だけが、輝かしい絶頂をきわめる希望をもつのです。」 資本論(一)向坂逸郎
 これを読む限りカール・マルクスという人物は純然たる学者さんのようだ。それにしてもマルクス先生の思想のどこに欠陥があったのだろうか。その経済学を“擬似経済学”と評する学者もいるらしい。検索ツールで「劇画・マルクス伝」でも引っ張り出して見ようかな。特に難しいお話は取り敢えず漫画で大筋を捉え、その後、活字で挑戦して行くのも一つのやり方ではなかろうか。
 ロシア革命は人類の壮大な実験だった、と言われる。しかし、其の過程で何千万というロシア人、ウクライナ人(主に集団農場化に抵抗した自作農、富農など)が殺された。その後のスターリンの独裁下でも、何百万人もの人が粛正された。「社会主義革命」とは何だったのか?ソビエトは崩壊してしまった。