自業自得

 アフガンで行方不明だった広島の男女二人の教師が遺体で発見された。イラクで反政府ゲリラに首を刎ねられた日本人青年もいたが、それほど古い話ではない。そんな危険な処へあえて行く心境が僕には理解出来ない。死者に対して鞭打つ無礼な言い方で申し訳ないが…。“馬鹿は死ななきゃ治らない”と云う。漸く治癒したのだ。殺られる前に“薬”をつけるべきだった。「あっ、そうか!その種につける薬はなかったのだ」。            映画「座頭市」(監督・北野武殿)のラスト・シーン。斬り合いのなかで、“市っあん”の目が開く。そして曰く「人間、目が開いていても見えない物は見えないもんな」。
 仕事・遊びなど熱心なのは結構だが人間、自分の位置を客観的に認識できなければだめだ。さもないと取り返しがつかないことになる。