郵便局

 家内から聞いたこと。−去る九月の中ごろ、「ピンポーン」とベルが鳴ったので、応答したところ、郵便配達のおじさんだった。簡易書留なので印鑑が必要だった。−此処までは、
別に従来となんら変わりはない。
 「年賀状はもう注文しましたか?」との問い。家内は「否、まだです」と答えた。最寄の局の人ではない。そのひとに発注すれば持って来てくれるという。年賀状は、毎年十一月一日に発売される。局まで買いに行っていたが今回からはその必要はない。郵便局間で販売競争している。サービスは確かに向上した。
 話は変わるが、私は中学一年生のとき「郵便友の会」に入っていた。米国の子と文通できるというので関心を持ったのだ。名古屋東郵便局の片隅の部屋で思春期を迎えた私は封筒のスタンプ押しなど、局員のひとのお手伝いを兼ねて遊んでいた。高校生のお姉さんやお兄さんは「若者のすべて」という映画を話題にして歓談していた。