続・言葉の怖さ

　言葉は怖い。国会議員が「バカヤロー」と言ったのが原因で解散になったことがある。日本の漁船の護衛のために「軍艦があったらなあ」とかで、辞めさせられた農水大臣もいた。小泉首相は「人生いろいろ」と云って叱られた。私は首相の「…いろいろ」は取り上げる方がおかしいと思う。たまたま、歌手・島倉千代子さんの歌に、そういうのがあるだけのことだ。茶化したわけでもなんでもない。問題視した側は不謹慎だとでもいいたいのだろう。新人議員の杉本太蔵さん。「料亭に行きたい」を、初めとして喋り過ぎた。なんで、あんな浮薄軽重な人物を国会議員にしたんだと云われた。今の若い奴は我々「団塊の世代」の頃より“金を持っていない”という人もいる。杉本君には若者代表として大いに発言して貰おう。細かくケチを付ける気はない。小泉首相も「もっと温かい目でみていただきたいですねえ」と云っている。
　口は禍の元だが、失言は成功の因でもある。相手や周囲を配慮したバランスの取れた喋りが大切だ。