デフレ脱却宣言

 僕は名古屋で生計を立てておりトヨタの恩恵を受けているので、所謂「不況」とは無縁でこれ迄やってこられた。その点、世間的にはラッキーだったといえるかも知れない。
 さて、日銀が量的緩和解除に踏み切り、政府のデフレ脱却宣言の時期に注目が高まっている。日本企業は経済の停滞期、米国の気が付かないうちに製品の質向上に努め、中国やインドの市場を開拓してきた。トヨタもいまやGMの座を奪うところまで来ている。バブル崩壊後、長い間、低迷してきた日本経済に再び活況が訪れるのだろうか。政府はこれまで、マイナス成長が続く国内総生産GDP)デフレーターなどを根拠に「緩やかなデフレが続いている」としてきただけに、判断を変える説明材料に乏しいのが実情だという。
 果たして、小泉さんは9月までの任期中に「デフレ脱却」を宣言できるのかな。蛇足ながら、ブッシュ米大統領は確か、イラク戦争をおっぱじめてからそんに間の無い内に「終結宣言」したが、イラクの実情は平和には程遠い。「宣言」はいい加減なものであってはならない。小泉さんも慎重に成らざるを得ない。