一寸先は闇

 超大国の米国が、危機に陥っている。
 原油相場が高騰した。ハリケーンの後遺症である。南部の石油施設が、壊滅的な被害を受けたため、日本から、援助の石油船が出された。スペース・シャトルを打ち上げるなど、力強いイメージの国だけに、その驚きも大である。
 考えてみれば、米国は、貿易と財政の双子の赤字を抱えている。借金大国だ。イラクで、多額の戦費を費やしているわりには、結果は、あまりよくない。ブッシュ氏のお膝元、テキサス州では、反戦運動も、組織的(?)に起きているらしい。
 歴史を振り返る時、“もし、あの時、〇〇がなかったら”と、言うのは馬鹿げている。しかし、ハリケーンの襲来はつい最近だ。一体、誰がこんな現代米国史を予測でき得たというのか。“一寸先は闇”などと云う表現があるが、まさにぴったりだ。資源のない我が日本が、アメリカさんに石油の緊急支援なぞ、前代未聞だが、困った時は、お互い様。この際、出来る限りは、してあげましょう。
 反米の人たちは、米国支援を「そんな必要はない」と、主張するでしょうか。

♪秋の夕日に 照る山紅葉