米軍撤退への願い

 報道によると、イラクに駐留する米軍の撤退などを訴えてワシントンで9月24日にデモ行進が行われた。10万人規模に膨れあがったという。集会ではイラクで戦死した米兵の母親で、派兵反対の象徴的存在になったシンディ・シーハンさんも登壇。「これ以上1人も死者を出してはいけない」などと呼びかけると大きな拍手が起きた。
 この女性は日本でいうなら、さしずめ「岸壁の母」とでも云おうか。太平洋戦争の戦地からいまだ帰らぬ我が子への思い出を切々と歌ったこの歌は、あまりにも有名である。
 60年前、日本の敗戦で米占領軍が入ってきた。しばらくいたが社会の安定に応じて引き揚げた。
 私が高校生の時、ベトナム戦争エスカレートしていった。結果的に米国は負けた。当時、反戦運動も盛んになっていった。歌手ジョーン・バエズさんらの歌が記憶に残っている。
 イラクでは憲法案への賛否を問う国民投票が実施された。将来は未知数だが米軍がいなくなり国が安定・近代化へ向かう日が早く来るといい。