首相の靖国参拝

 10月17日午前、小泉首相靖国神社に参拝した。これまでとは違い私人の側面を強調している。国の内外でまた議論が百出している。私はこのニュースに接して二つのことを考えた。私人と公人の区分はどこか、日本の国益に沿う行動か否か―である。
 私人としての小泉さんはどこで何をお参りしても結構。だが、首相という公人である間は駄目。来年の9月にお辞めになってからにしなさい、そういう意見も多い。首相が靖国参拝を止めたらガス田問題などで、中国は日本の主張に耳を傾けるだろうか。譲歩はしないだろう。
 宇宙船「神州6号」が帰還、慶祝ムードの中での行動。中国国民は“当てこすり”をされているようで気分を悪くしている。占領米軍がA級戦犯の絞首刑を皇太子の誕生日の12月23日に実行したのと似ている。
 中国や韓国との外交関係への悪影響が拡大していく可能性が強い。