絶対的不幸

親が外出中に3歳男児が5階から転落死した。あるいは海水浴場で発砲スチロール箱に乳児の遺体が見つかった。ほとんど毎日のようにこの種のニュースが新聞に載っている。いつぞやはパチンコに熱中、駐車場に停めた車の中に自分の子供を置き去りにしたため死んでしまった。そんなのもあった。
一言で親といっても様々、悲しい。どういう親を持つかによって子供の人生の少なくとも半分は決まってしまう。不幸な子は運命の鉄の鎖に繋がれて生まれてくるのだろうか。
知能指数や体力差、身体上の欠陥の有無など人間は不平等に造られている。それは自然に発生しているので、だれにも文句は言えない。神様に不満を洩らしても黙っているだけで返事はしてくれない。
我々の理想は強者が弱者を庇う社会の実現ではなかろうか。叡智があるのは人間だけだ。助け合うより仕方がない。だが上述のような悲劇的な話は次々と出てくる。どうしようもない。諦めるより他はないのか。