男冥利

 名古屋地域の大手製パン会社の社員が、労働組合のお金十数億円以上を猫糞して多くの女性を愛人にしていた…。先日そんなニュースが流れた。
 三十年以上も前だが、タイ国のチェンマイで日本人男性が現地の複数の女性を“妻”にして生活していた、と話題になった。
 これらの話を総合して、男であり馬鹿な僕は「羨ましいなあ」と或る意味で思うのである。心と体の中が「自分も試ってみたいなあ」との感じに貫かれるのである。尤も、自分のお金でだが。
 最近テレビで「大奥」をやっている。昔、映画会社の日活が「にっかつ」に変わっていった頃、大奥ものは東映でシリーズ化されていた。
 僕は「一夫多妻制」ということに考え及んでいった。
 デビさんはインドネシアの故スカルノ大統領の第三夫人だが同氏に同伴、国賓として来日したことがある。清朝の西大后は正妻ではない。ラストエンペラー愛新覚羅溥儀には奥さんがたくさんいた。
 妾を持つなど金と権力のある男のやることだ。