3からの連想

 なんだか最近3という数字が頭の中に浮かんだり消えたりして気に懸かっている。そこで連想ゲームではないが、あれこれと思いを巡らせてみた。
 博打でオイチョカブという遊びがある。9(カブ)が強い。僕は3を手にしている時、カブの可能性を一番強く意識できる。さらに3・3・3と揃うと(アラシ)で最強になる。他の数字ではそんな感じにはならない。
 財務省は、来年度の税制改正で酒税の抜本改正を目論んでいるようで、今、庶民の人気を集めている第三のビールが狙われている。
 巨人軍の背番号3は永久欠番だ。仏教では過去・現在・未来の時の流れを三世の生命という。3月3日はお雛祭り。僕も女の子を持つ父親だが小さい頃、雛壇を飾ってお祝いした。雅でよかった、まさに伝統美である。家内に「3から何を連想する?」と訊いたら、耳と応えた。「なるほど耳寄りな話だ」と、僕はおちょくった。グウ・チョキ・パアのじゃんけん、蛇・蛙・蛞蝓の三角関係を三竦みという。
 そして第三陣営、第三セクター第三世界などの政治用語。とにかくいろいろと連想は続く。映画では「第三の男」がある。アントンカラスのチターの演奏も有名だ。
 僕の思い巡りは、その映画のラストシーンから“第三の道”へと続いて行った…。