政冷経冷

 中国共産党の序列で4位の要人が、平山郁夫さんに「現在の『政冷経熱』が、『政冷経冷』になってしまう可能性もある」との懸念を表した。朝日新聞が数日前に報じている。その理由は言うまでもなく、小泉首相靖国参拝である。
 私たちは個人の人間関係において、建前と本音を使い分けている。国際政治の舞台でもそれをやるわけにはいかないのかな。「首相の靖国参拝のどこが悪い」との本音はそれとして。本音丸出しはなんだかお付き合いの下手な人のやり方のような気がする。国益といったら経済上のことだ。靖国の問題さえなかったら、中国は欧州(フランスだったかな)の新幹線ではなく日本のそれを導入したとか。
 日本のODA援助で潤っている事実を知らない中国人が多い。彼らの政策にも随分と身勝手な点がある。
 (国際)社会が妥協の産物だとするなら、新たな追悼施設や分祀の問題も“建前上の妥協”を図って国益を優先すべきではないか。日本人の魂までも無くしていいとは言っていないのだが…。