日本社会の変化(前編)

 当然のことで恐縮ですが、社会が変化してきたので憲法改正が問題視されるようになってきました。私は所謂「団塊の世代」ですので戦前の日本を知りません。戦前と戦後の違いを生活実感として認識できません。しかし、現体制化でも社会の変化は理解できます。
 庶民の立場から私なりにその変化の一部を考えてみました。例えば、政治面について言えば55年体制の成立と崩壊の過程です。言葉では、労働者(階級)と言う表現が退歩した様に思います。ソビエトの消滅という世界史の流れを考慮するとき、それは当然かもしれません。いつの頃からか、資本対労働という図式で社会を把握するのはもう古いと言われる様にもなりました。
 労働者に取って代わってというか、それを包含する形で生活者という表現が出てきました。最初に使ったのは公明党ではなかったでしょうか。(続)