フランス暴動

 フランスの暴動はその後どうなったかな?「口は災いの元」という諺がある。サルゴジ内相の「おまえらクズだ」等の差別丸出し発言は正にそれだ。取締りの責任者(日本では江戸時代にその役目をする人を火付け盗賊改め方と呼んだらしい)が、逆にマッチで火を付けて煽り、騒動を大きくした。
 数年前、ジョスパン首相がかなり長い間、トロツキスト組織の一員だった事実が判明した。同氏は「思想的、政治的の人生の旅路の一こまであり、恥じることはない」と釈明した。政治思想に寛大なお国柄だと話題になった。
 “自由に”物を言うのは結構だが、今回のサルゴジ氏の発言は感情が前面に出てしまった。統治・被統治が政治の属性だからこのような発言も止むを得ないと言ってしまえば、それで全巻の終わりなのだが。問題の根は深い。フランスの国民は今、自分たちの国旗の意味を真剣に考え直しているに違いない。自由・ボウドウ・博愛では決してない筈だと…。
 蛇足だが、フランス革命の時、宮廷料理人が市街に散ってしまったため、その料理法が庶民レベルにまで拡がったそうだ。僕なんかにはフランス料理は似合わない.早く牛丼が喰いたいなあ。