言葉の解釈の違い

 日常生活で言葉の解釈の違いから不快になることはよくある。だからといって使わなければ潤滑油がないのと同じで、お互いの生活そのものが成り立たない。私たちはその間を漂流しながら毎日を過ごしている。人はそれぞれ生い立ちや受けた教育の程度が異なるから、使い方や受け止め方は様々だ。
 数年前、文化庁が行った慣用句の意味の調査についての一言。例えば「枯れ木も山の賑わい」という諺。詰まらない物でも無いよりはましという本来の解釈が38.6%に対して、人が集まれば賑やかになるというそれが35.5%もあり、誤った使い方が世間で罷り通っていると、同庁は報告している。
 私はよく冗談で失敗する。悪気はないのだが相手は誤解して怒ってしまう。余程注意しなければならない。インターネットでお友達ができそうな気配になってきた。“メル友”などと軽く言われるが、なかなか容易にはできないと思う。表現には十分な配慮をするが、失敗するかもしれない。要は「己の欲せざるところを人に施すこと勿れ」との考え方が基本になるのではないか。難儀だなあー。