親米と反ロ

 ロシアが新年早々ウクライナ向けの天然ガス供給を停止した。方々に影響がでてくるが、私はこのニュースを聞いた瞬間「ロシアは意地悪だなあ」との感じを受けた。兵糧攻めみたいな感じがした。だが、ロシアの行動にも根拠はあるのだから軽々しいことは云えない。ウクライナの野党は「政権の反ロ的な政策がこの事態にまで追い込んだ」と攻勢を強めている。果たして、双方の国にとっての公平な見方はできるのだろうか。
 ところで、先だってのプーチン大統領の来日の際、領土問題はなんら進展しなかった。その背景には現在のロシア経済が順調で、それが強気の根拠になっているとの指摘があった。しかし、ロシア経済がこのままずっと好調を維持・継続できるかというと、それは違う。不況のときを考えて、ご近所の国とのお付き合いを巧くやらないと駄目じゃないかなあ。
 ロシアは資本主義を経験せずいきなり封建制から社会主義に移行してしまったから、契約とか商売がヘタクソだと聞いたことがある。ロシアのウクライナへのガス供給停止は、決して美しい話ではない。へたすると戦争になる。