ワーク・ライフ・バランス

 先週の日曜日、NHKテレビで少子化についての番組が放送された。猪口邦子担当大臣と専門家の人たちが出ていた。国は今後の福祉政策として、子供により多くのお金を費っていくとしている。
 それはそれでいいとして、私が感じたのは少子化対策ニート問題も団塊世代の定年後の再雇用も、結局、労働力の効率的な再配分という一点に収レンしていくのである。育児終了後の女性の職場復帰、また男性の育児参加増大については、職場と労働時間という局面での調整が課題になる。企業と労働組合はどう取り組んでいくのだろうか。
 日本ではフレックス・タイム制を導入したものの、多くの場合は遅く出社するために利用され、顧客サービスが低下するなどのマイナス面が多く浮上したため、企業が同制度を中止する傾向が高まっているという。だが、一方では今や、「ワーク・ライフ・バランス」という考え方が先進国での基本の流れになってきている。この問題について、議論がさらに進化していくことを私も期待している。
 「第三の道」の道程は長くて険しいのだが…。