治療とお笑い

 最近、病気(特にガンだと思うが)の治療にお笑いが採り入れられている。専門的にはNK(ナチュラル・キラー)細胞 なんて言葉もあるが…。元来、自称お笑い人間の私にとってはこの種の話は自然に興味が湧いてくる。昔から「病は気から」とも言われている。昔の人の言う事は、意義があるから耳を傾けよう。江戸時代に貝原益軒の書いた「養生訓」が有名だ。
 ところで、毎年きちんと検診を受けていても、ガンになったという話はときどき聞く。大橋巨泉さん(私はファンなのだが)の胃ガンがそうじゃなかったかな。私は40代の後半に胃潰瘍を患い、それ以来、だいたい2年に1回、胃カメラ検診を受けている。幸い胃ガンへの変化は見られない。しかし巨泉さんの例もあるので日々、不安が心のどこかにある。英語で病気のことをAFFECTIONと言うが、この言葉には愛情という意味もある。病原菌などが「あなたが好きよ、愛しているわ」と云って体に纏わり付いてくるらしい。そんなのに惚れられると大変だ。そこで気を楽にして「お前なんか大嫌いだ」と一笑に付してしまうのだ。実際、こんな巧い具合にいけばいいのだが…。
 表現が少々オーバーになるが、私がAFFECTIONを感じていた芸人の横山やすし岡八朗のご両人はアルコール依存症が原因で亡くなった。桂三木助と枝雀は自殺、三遊亭円楽林家こん平は療養中、師匠の三平はとっくの昔に病気で死んだ。ミッキー亭カーチスは「棺桶ロックはまあだだよ」と云って現役のバリバリ。
 今日も健康でした。日記を書いて気持ちが“落ち着き”ました。かように“オチが付いた”ところでおしまいです。