経済の専門用語

 日本ではジニ係数が年々増加し、所得格差が拡大していると聞く。ところで、僕にとってこの“ジニ係数”は耳慣れない言葉だった。調べてみたら、イタリアの数理統計学者ジニが1936年に考案した指数だという。だから僕の学生時代にはすでに通用していた訳だが、それを憶えていないから、いかに不勉強だったかも同時に分かる。係数と云えば知ってるのはエンゲル係数くらいだ。これはもう小学生の社会科で出てくる。
 社会の変化とともに新聞などに出てくる経済の言葉も違ってくる。昔、GATT(関税と貿易に関する一般協定)だったが、今は見かけない。WTO世界貿易機関)に変わっている。GATTウルグアイ・ラウンドの合意に基づき1995年1月に発足したと御本には書いてある。今、GDP国内総生産)と云う。昔はGNP(国民総生産)でやっていた。
 ぼやぼやしていると世の中の動きから置いてきぼりにされてしまう。新聞に出てくる経済用語が分からなくなってしまうのは嫌だ。いつも広い視野を保ち続けたい。