そして桜花賞

  中央競馬。今の時季、春のクラシック競走に向けて前哨戦が壮んになって来ている。昨年の今頃、3歳の牡馬はディープインパクト号が次第に世間の注目を集めて来ていた。僕は古馬のレースはあまり好きではない。ほとんど見ないし馬券も買わない。牡馬のクラシック競走の方により大きな関心が向く。今年はディープインパクト号がいるので例外年ではあるが…。それと牝馬エリザベス女王杯しか見ない。あとはたいした興味が湧かない。印象に残っている牝馬のレースといえば、エルプス(木藤)が逃げ切った桜花賞ノアノハコブネ(音無)が直線で後方一気の追込みを決めたオークスくらいだ。だが、今年はどうやら趣きが違ってきた。18日(土)の東京競馬、クィーン・カップ競走で一番人気のコイウタ号が好位から抜け出して重賞初制覇を飾った。実は、この馬主は歌手の前川清さんだそうな。彼が馬を持っているのは以前から聞いてはいたが、クラシックに手が届く処まで来たとはたいしたものだ。
 前川清さんと云えば、その数多くの歌の中、「そして神戸」が僕は大好きだ。同地へは昨年10月に行き有馬温泉に家族で泊まった。このたび空港も開かれ何かと話題も多い。「爆音は似合わぬお洒落な街に住み」という川柳が新聞に載っていた。 
前川清さんは桜花賞当日、仕事を一切入れず、阪神競馬場に行くとのこと。馬主なんだから当然なのだが。そしてこの春、3歳牝馬がおもしろい。