最長不倒の転落人生

 トリノの冬季五輪も女子フィギアのフリーを控えクライマックスを迎えている。今大会、日本勢は大不振。まあ、理由はいろいろと云われているが…。
 ところで、昔、メダリストとして栄光に輝いた時期があったが、現在では見る影もないほど落ちぶれてしまった人の話をたまに聞く。先日、朝のテレビ番組でフィンランドのかつての英雄ニッカネンさんを取り上げていた。彼は1980年代のサラエボカルガリーの五輪で合計4個の金メダルを取ったが、その後、人生の歯車を狂わせてしまった。挙げ句、殺人未遂まで犯している。とにかく、その転落ぶりは凄まじい。
 どんな人でも、その一生はまず平坦なものではない。山あり谷ありだ。だが、ニッカネンさんのような人も珍しい。七転び八起きという言葉もある。人生、全くいいところなく終わってしまう人もいる。まさに人生いろいろなのだが。
 僕はと云えば、なんとか定年まで辿り着きそうだ。今後、転ぶようなことがあれば年齢から云って、やり直しは不可能だ。“転ばぬ先の杖”、知恵を働かせなくてはならない。