頭痛のタネ

 どこの家庭にも程度の差こそあれ明暗がある。我が家の暗の部分について…。なんて云ったら、家内が「そんなオーバーではないわよ」と口を尖らせた。実は、家内は頭痛持ちなのである。旅行の折、最高のエンジョイタイムである筈の夕食時に全く食欲を失くしてしまったこともあった。今、日本で慢性頭痛に苦しむ人は3000万人いるという。
 ところで、従来は頭痛で仕事や学校を休むのは怠け者だったが、最近では病気として認知されてきたとのことである。30年以上、苦しんでいる女優の水沢アキさんは次のようにアドバイスしている。即、「頭痛は立派な病気ですから、薬で治るなら治した方がいい。私も間違った知識を持っていて、薬は飲んじゃいけないんだ。我慢して直すもんだ。でも、我慢している時間が長いほど血管にダメージを与えるので、早く痛みを取り除いて欲しいと思います。たかが頭痛と思わないで」…。また、専門の頭痛外来も増え治療の範囲が広がっている。
 私は家内に適度に運動するよう絶えず勧めている。歩くのが嫌だと言って車ばかりで移動している。とにかく、家内の頭痛が私の頭痛のタネである。「嗚呼、頭が痛い」。