金儲けの落とし穴

 ライブドア事件粉飾決算が明らかになり株価暴落で多くの個人投資家が損失を蒙った。企業の不正な情報開示で損をする人が後を絶たないが、これまでは泣き寝入りのケースがほとんどだったと言われている。救済できるだろうか。
 さて、まとまったお金のある人は悩みが多いらしい。私はそんなにお金を持ってないのでこの種の話題は全くの他人ごとである。一方、貧乏でもないから借金で消費者金融からの厳しい取立てに合うこともない。気楽でいい。身近な人で株取引をやっていた人といえば母方の祖母がいたが、それもたいした金額ではなかった。子供の頃、証券会社の人が家に来て興奮気味に談笑していたのを思い出す。映画の株主優待券を貰って見に行ったがそれが楽しみだった。
 ところで、信用取引などという複雑な仕組みをインターネットのマウス操作だけで理解できるとは思わない。それで大金を動かすのは考え方が安易過ぎはしないか。道端に甘いお話は転がってはいない。損する側にも隙がある。
 平成16年に証券取引法が改正され今回初めてその真価が問われる。堀江貴文という稀有な人間の将来がどうなるかとの興味とともに、被害者の救済に注目している。